ウイングボディのトラックは、アルミで囲われた荷台の側面が左右に開く特徴を持つトラックです。この構造により、荷物の積み下ろしが効率的に行えるため、運搬業や宅配便の集配、引越し業などで幅広く利用されています。
ウイングボディの主な特徴について詳しく解説していきます。
ウィングボディの特徴
ウイングボディのトラックは、荷台部分の側面にアルミパネルで囲われ、鳥の翼のように跳ね上がる機構を備えたトラックです。このトラックの最大の特徴は、荷物の積み下ろしを効率的に行えることです。側面の扉を開放することで、フォークリフトを使用した積み下ろしがスムーズに行えます。
さらに、荷台部分はアルミの箱で覆われているため、荷物を運ぶ際に荷崩れに強く、外部からの雨風や汚れから荷物を保護します。そのため、長距離輸送に適しています。この積載効率と合理性が高く評価され、多くのトラックで採用されています。さらに、冷蔵車や冷凍車、保冷車としても使用されており、さまざまなサイズが存在し、積載物に合わせて選択できます。
ウイングの開き方には3つのタイプがあり、積み荷の積み方や倉庫の大きさの違いによって使い分けられています。
- フレキシブルオープンタイプ:ウイングを垂直に開ける、サイドのみ全開など、ウイングのオープン角度を柔軟に変更することができる
- ターンオーバータイプ:片側のウイングが中心線を超え大きく開くことができる
- 上昇開閉タイプ:開口を大きくとる目的で天井を上昇させることができる
トラックのバンとウイングの違いとは?
ウイングボディのトラックとバンのトラックには重要な違いがあります。主な違いはウイングの有無です。
ウイングボディのトラックは、アルミで囲われた荷台の側面が左右に開く特徴を持ち、荷物の積み下ろしを効率的に行うことができます。一方、バンのトラックはウイングがなく、後方一か所しか開閉することができないタイプや、サイド扉が付いたタイプがあります。
バンのトラックはウイングがない分、荷台部分の隙間がほとんどないため、気密性が高く、ちりやほこり、水の侵入を防いでくれます。そのため、荷物を保護する際にはバンのトラックが適しています。
一方、荷物の積み下ろしの効率性を重視する場合は、ウイングボディのトラックが優れています。どちらを選ぶかは、使用用途や荷物の特性によって決定されるべきです。
まとめ
ウイングボディのトラックは、荷台部分の側面にアルミパネルが取り付けられており、これが鳥の翼のように左右に跳ね上がるタイプの貨物自動車です。この特徴により、フォークリフトなどを使った荷物の積み下ろしが非常に効率的に行えます。そのため、運搬業、宅配便の集配業、引越し業者など、さまざまな分野で活躍しています。
また、ウイングボディのトラックは荷物の積み下ろし後に舞台としての利用も考えられることから、イベントやお祭りなどでも活用されています。
長く安全に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。ウイングの開閉時や積載時には注意が必要であり、適切な管理と保守を行うことが大切です。