株式会社ワールド車輌

人気トラックメーカーの特徴を紹介します!

トラックの運転や性能について詳しい方でも、トラックメーカーの歴史や現在の状況を知ることは重要です。トラックメーカーの歴史を理解することで、そのメーカーの製品の進化や特徴を把握できます。また、現在のトラックメーカーの動向を知ることは、将来のトラックの買い替えや新車購入の際に役立つ情報となります。

企業買収や合併などの動きも把握しておくことは重要です。これにより、トラックメーカーの強みや弱み、提供するサービスや製品の幅などを比較検討し、最適な選択をする際に役立つでしょう。

トラックはビジネスにおいて重要な資産の一つであり、その選択には慎重な検討が必要です。トラックメーカーについての情報収集は、賢いトラック選びの一助となります。

今回は人気トラックメーカーの特徴をご紹介していきます。

 

人気トラックメーカーはどんな特徴がある?

いすゞ自動車株式会社

いすゞ自動車株式会社、通称「いすゞ」は、日本で最も古い自動車メーカーの一つで、1916年に創業しました。その後、商工省の標準形式自動車を基に「いすゞ」というブランド名で自動車を製造し、世に送り出しました。

いすゞは商用車メーカーとして、ピックアップトラックから大型トラクタまで幅広い製品を提供し、世界150ヵ国以上に製品を供給しています。また、ディーゼルエンジンの供給においても他社製車両や産業用エンジンとしてもユニークなポジションを持っています。

いすゞは物流、社会インフラ、エネルギー分野での持続的な発展に貢献し、トラック業界全体の発展を視野に入れた企業として多様な動きを展開しています。主な車種にはエルフ(小型トラック)、フォワード(中型トラック)、ギガ(大型トラック)などがあり、品質と信頼性に優れ、長い実績を持つディーゼルエンジンを搭載しています。

さらに、2020年にはUDトラックスを傘下に収め、トラック業界のリーダーとしての地位を強化しています。

 

 

日野自動車株式会社

日野自動車株式会社は、1942年に「東京瓦斯電気工業株式会社」の自動車部門から独立し、創業しました。現在はトヨタグループの一員で、日本のトラック・バス業界で最大手のトラックメーカーです。

日野自動車は、「もっとはたらくトラック・バス」や「豊かで住みよい持続可能社会」を基本理念とし、国内をリードする形で隊列走行やロードトレインなどの高効率な大量輸送を推進し、次世代への貢献を目指しています。

同社は「トヨタ・ハイラックス」の開発にも関与し、トヨタ自動車との連携により、幅広い自動車を製造しています。小型トラックのデュトロ、中型トラックのレンジャー、大型トラックのプロフィアなど、性能と品質の高さに定評があり、海外でも高く評価されています。

また、日野自動車は新技術の先駆者であり、プロフィアは世界初の市販ハイブリッドトラックを開発しました。このハイブリッドトラックは、下り坂ではエネルギーを回収し、平地や高速道路では電力を活用するなど、効率的な走行を実現しています。

日野自動車は「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」という使命を掲げ、トラック業界での技術力と持続可能な社会づくりへの貢献を目指しています。

 

 

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社

三菱ふそうトラック・バス株式会社は、2005年からダイムラー社の傘下にあるトラックメーカーです。ダイムラーグループの企業理念である『情熱』、『尊重』、『誠実』、『規律』を受け継ぎ、優れたトラック・バスを開発・生産しています。

三菱ふそうの歴史は、旧三菱造船所から始まり、『ふそう』というネーミングは、1932年に造られたガソリンバス第1号『ふそう』から由来しています。このブランドは、100年以上にわたり、技術の継続的な研究と発展を重ねています。

同社のエンジンは振動や騒音が少なく、長距離走行向きで座り心地も良く、多くのドライバーから高評価を受けています。

三菱ふそうの商用車ラインナップには、小回りが利くキャンター、ファイター、グレート、スーパーグレートなどがあり、それぞれの車種は異なるニーズに応えるために設計されています。

また、三菱ふそうは環境に配慮した技術にも注力しており、世界初の量産EVトラックである『eキャンター』を開発し、ゼロ・エミッション輸送を実現しています。さらに、次世代の安全装備である『Truckonnect』を導入し、トラックの位置情報や運転情報をリアルタイムでチェックできるサービスを提供しています。

三菱ふそうは、運送を通じて人々や社会、未来をつなげる役割を果たし、新しいロジスティクスの時代を創造するトラックメーカーとして、多くの貢献をしています。

 

 

 

UDトラックス株式会社

UDトラックス(旧日産ディーゼル工業)は、もともとは日産の関連企業として設立され、民生デイゼル工業時代にGMとライセンス契約を結び、日本で唯一の単流掃気方式2サイクルディーゼルエンジンを市場に導入しました。その頭文字である「UD」が社名の由来です。

UDエンジンとして知られたこのディーゼルエンジンは、その後も「究極の信頼」を追求し、ボルボの傘下に入るなど様々な経緯を経て、UDトラックスとして事業を継続しました。

しかし、2020年にはいすゞに買収され、CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)時代への対応を模索する中で、トラック業界の競争が激化する「トラック戦国時代」に巻き込まれました。

UDトラックスは特に大型車に注力し、大型トレーラーにおいて国内トップシェアを持っています。ラインナップには大型車の「クオン」、中型車の「コンドル」、小型車の「カゼット」が含まれており、強力なエンジンとクラッチが特徴として広く知られています。

現在、日本のトラックメーカーは大きく「いすゞ・UDトラックス連合」、トヨタ自動車傘下の「日野自動車」、ダイムラー傘下の「三菱ふそうトラック・バス」の3つの陣営に集約されており、競争が激化しています。

 

 

 

まとめ

今回はトラックメーカーの特に人気のメーカーの特徴などをご紹介しました。

各社メーカーの特徴をふまえて、トラック購入や売却の参考にしていただけたら幸いです。